ビジネスで結果を出すには、3つの要素を相互作用させる事が重要
ネットビジネスだけではなく全ての分野において当てはまる事ですが、結果を出すには3つの要素を意識する必要があります。
何かを始める時は、本、動画、塾、ブログ、サイト、セミナーなどを利用して知識を得るという事を殆どの人が理解をしていると思います。
しかし、今は情報が溢れていますので、たった一つのキーワードでもGoogleなどで検索するとサイトによって真逆のことが書いてあったりします。
当然の事ですが、発信する人によってコンセプトが違うからです。
知識を得る為に本当に必要な情報に到達しないどころか、本当に必要としていた情報が実は違うのではないかといった疑心暗鬼状態に陥り、他のサイトや本を調べていく内にどれが正しいのか分からなくなっていく。
それらを解決、正当化する為にまた新たな情報を追い求めていくうちに当初の目的地が分からなくなってしまい、次第に情報を漁る事で満足するようになってしまう・・・
という、俗に言う「ノウハウコレクター」状態に陥ります。
コンセプトに沿った無駄のない知識。これが「正しい知識」です。ビジネスでは完璧で正しい答えなんてありません。
コンセプトは軽視されがちですが、実は初心者であればあるほど非常に重要です。
例えば、とある観光地に行く為のルートをコンセプトが無い状態で調べるとします。
※検索キーワード「○○ おすすめ ルート」
Aのサイト:渋滞に合わずに最短で観光地に辿り着くルート
→発信者のコンセプトは「時短」「効率的」
Bのサイト:紅葉シーズンを満喫しながら観光地に辿り着くルート
→発信者のコンセプトは「思い出」「感動」
観光に対する自身のコンセプトが無いと、どれが自分にとって満足の行く情報なのかすら分からない状態になります。
観光地にさっさと到着して、プラン通りに観光するタイプなのか、観光地に辿り着くまでの道程も楽しむタイプなのか、先に知っておくと検索キーワードも変わっていきます。
ですから情報を求める側も、どのような情報が自分にとっての必要な知識となるのか、しっかりとしたコンセプトを持っておく必要があります。
コンサルだと、その人、会社のコンセプトを最初に定めていくのが重要な役割の1つです。
ノウハウコレクター状態になると、自分の大切な時間を浪費して情報を追い求める訳ですから、更に高効率な情報を求める為に浪費し、更に深みにハマると【存在しない絶対的な正解】を追い求めるようになる訳です。
そして、最終的には【絶対的な正解を教えます】的なモノに引っ掛かり、搾取される。
初めてのビジネスは最初は誰だって辛い。だからこそ、脱落した人を救済する(大嘘)ノウハウなどが後をたたないのです。
知らず識らずのうちに、自分自身が情報弱者として搾取されていた、なんてのは誰にだって起こりうることです。
絶対的な正解を教える人はいませんが、コンセプト(目的地)に沿った無駄のない情報を教えられる人は沢山います。
大事なのはコンセプトを明確化してアンテナを張り、教えられる人・情報を見つけ出すことが「正しい知識」を得られる最大の近道だと理解しておくことです。
さて、「正しい知識」を得られたら、次にすべき事は決まっています。
正しい行動です。
ネットビジネス的に具体的に言うと、「得た知識を効果的な場所で発信・実践すること」です。
効果的な場所とは、メルマガ、ブログ、無料レポートスタンド、SNSなどです。
自分も陥った事があり、また、よく質問されるのが
「自分にはまだ勉強が足りず、価値のある情報を発信出来ない」
というものですが、ありがたいことに最初は誰も期待なんかしてないですし、多少支離滅裂なことを書いても実害はありませんし、失敗談の需要はあなたが思ってるよりも高いです。
脳だって無意識に支離滅裂な夢を見ることで記憶を整理しています。
最初は完成度は低くても構わないし当然ですから、得た知識(インプット)を効果的な場所で発信・実践して経験(アウトプット)する事で、「知恵」となり、その知恵が新たな情報と経験を引き寄せて発信する内容の価値を高めていきます。
生活の知恵なんてそのとおりですよね、失敗した原因やそれに対する工夫を重ねていくことでブラッシュアップされていきます。
その循環を意識して行動することで、「量が質に転化」し、完成度が高まっていきます。その循環がなくなってしまうと、陳腐化します。
圧倒的勝者のスターバックス、トヨタ、アップルコンピューター、セブンイレブンといった大企業でも、常に莫大な投資をして新商品の開発や店舗改装などをして陳腐化と闘っていたり、企業努力によって敢えて自社商品を陳腐化(計画的陳腐化)させることで購買意欲を高めるようにしています。
インプット3:アウトプット7が望ましいという意見もありますが、ネットビジネスの場合だとトライアンドエラーを繰り返しやすいので、インプット1:アウトプット9の割合で丁度良いくらいです。
しかし、結果を出すにはアウトプットが大事だと理解はしても、特に最初は望む反応や結果はなかなか得られずに凹み、それでお終い!もう二度とやらねぇ!さよなら!知るかボケ!となりがちですが、回避する方法があります。
思うように結果が出なかったりしてインプット↔アウトプットの循環がうまくいかなくなった時に立ち止まると、ホメオスタシスが猛烈に働き、やらない方が良い理由を無限に創り出していき、メンタルブロックが形成されていきます。
ホメオスタシス=生体恒常性。
生体が外的・内的環境の絶えざる変化の中におかれながら、形態的・生理的状態を一定に保とうとする性質。
変わる時に、強く働く。
目標に到達してる人からすると何てことない出来事でも、この作用によって行動を止めてしまうという経験は誰にもあります。
そして、行動↔改善の循環を断ち切る行為を繰り返すと、物事に対してマイナスのラベルを貼る癖が付きます。
マイナスのラベルを貼る癖がある人の共通点として、原因と対処を「殆ど外になすりつける」性質があります。
逆に、プラスのラベルを貼る習慣が身についている人は、原因と対処を「殆ど内面に求める」性質を持っています。
原因と対処を内面に求めるという事は、すなわち「コントロール可能領域を拡げて結果を主体的に変える」という事に繋がるのです。
※ここで注意して欲しいのが、ネガティブ思考の人=マイナスのラベルを貼る人という訳じゃありません。
ネガティブ思考特有の気付きで改善に繋げる人も多数います。
ネガティブ思考は立派な個性です。
マイナスのラベルを貼る癖が極まると、クレーマー気質な人や、依存体質な人になり、自己改善という概念が消失し、他人も自分自身も制御不能な状態に堕ちてしまう。
当然、自分にとって真に価値のあるモノに気づくアンテナもサビつくので視野が狭まります。
陰陽道の太極図を見るとイメージしやすいのですが、陰と陽は常に融和するように重なり合っており、更に陰の中に陽、陽の中に陰が存在しています。
※白→陽、黒→陰
「ピンチはチャンス、チャンスはピンチ」「物は考えよう」という言葉もあるように、物事に対して、どう捉え、受け入れ、どのラベルを貼っていくかは自分次第で、それによって結果が変わっていきます。
引き寄せの法則とかも、言い方を変えて同じことを伝えていたんだと理解出来るはずです。
コロナ禍も、ウィズ&アフターコロナにいちはやく対応して新分野を開拓して希望を見出す企業や個人がドンドン出てきていますし、働き方に対する考えが世界レベルで変わりつつあります。
新しいことにチャレンジしている時の恐怖、不快感、震えが出てる時は客観視して、「あ~自分今めっちゃ変わってるわ~、また新たな一歩を踏み出せたわ~」ってプラスのラベルを貼っておけば良いのです。
それでも厳しい場合は、到達者にさっさと相談するが吉です。
成功に必要な要素は
- 正しい知識
- 正しい行動
- マイナスのラベルを貼る癖を無く
と説明してきましたが、結果を出すには、3つの要素を下の図のようにうまくバランスを取って相互作用させる必要があります。
正しい知識がなければ正しい行動は出来ませんし、マイナスのラベルを貼って行動を止めると次のステップに必要な知識を得られなくなりますが、プラスのラベルを貼ることで新たな知識と視野を得た上で行動する事で好循環を産み出します。
僕は、このシンプルな図式を忘れない事が成功への近道で、躓きそうになった時のあなたを助けるものになると信じています。